経済学の行く末

経済学の行く末 · 26日 11月 2023
データとはなにか  2023.11.26 ・最近は、IT関連の最新動向を探るため、Mediumを使うようになった。これまではStack Overflowが便利だったが、最近はちょっと元気がないので、乗り換えたわけだ。 ・Mediumのデータ科学関係ブログで見つけたのが、ディリップ・マハリシュの「データとは何か」に関する解説だ。以下マハリシュによる解説を要約する。...
経済学の行く末 · 05日 11月 2023
Radical Uncertainty(仮訳:『本源的な不確実性』)を読む  2023.11.05 ・本書は、ジョン・ケイ(オックスフォード大学教授)とマービン・キング(金融危機時の英国銀行総裁)の共著になる大著だ(本文430ページ)。著者はともに75歳だから、経済学の知識と現実社会に対する洞察がうまくかみ合う年頃でもある。...
経済学の行く末 · 01日 7月 2023
アメリカにおけるインフレ動向とその原因  2023.07.01 ・日本の消費者物価は、2021年ごろまで落ち着いていたが(2020=100,2021=99.8,2022=102.3)、2022年ごろから上がり始め、直近データでは105.1(2023年5月)まで上昇した。これをどう見るのか、そしてそれをどう抑制していくのか、政府や日銀当局は厳しい選択を迫られよう。...
経済学の行く末 · 13日 5月 2023
銀行システムのシステミック・リスク   2023.05.13 ・本年3月に始まったアメリカ銀行システムの不安定性がまだ収まらない。それにつけても思いだすのが、約10年前に起きた金融危機の時に論じられた金融システムの持つ固有な不安定性のことだ。...
経済学の行く末 · 09日 4月 2023
デロング教授の「ユートピアへの突進」を読む   2023.04.08 ・デロング教授の「ユートピアへの突進」(仮訳:原題はSlouching Towards Utopia)を読了した。これは530ページの大著でなかなか読みごたえがある。 ・デロング教授はカリフォルニア大バークレイ校の経済史の専門家(1960-)。...
経済学の行く末 · 02日 4月 2023
ChatGPTをめぐる議論   2023.04.01 ・ここのところ、ChatGPTをめぐる議論が盛んだ。 ・テスラの創始者イーロン・マスク等が、GPTのようなAIの開発を6か月停止したらどうかと提案したり、投資銀行のゴールドマンサックスは、こうした技術が3億人以上の雇用に影響をあたえるという分析を発表した。...
経済学の行く末 · 18日 3月 2023
シリコンバレー銀行の破綻に関して     2023.03.18 ・最近のシリコンバレー銀行(SVB)の破綻に関しては、フィナンシャルタイムズ紙の金融担当副編集長パトリック・ジェンキンスがうまくまとめている(以下その要約)。  *2008年の金融危機から15年が経った。銀行システムの健全性はその時とられた各種の規制策によって盤石に思えたが、その期待は裏切られた。...
経済学の行く末 · 04日 12月 2022
世界経済の現状をどうみるか:デロング教授の意見  2022.12.04 ・最近読みだしたのが、経済史専門家デロング教授の、”Slouching towards Utopia(「ユートピアへの疾走」とでも訳すか)”だ。この本は1870年代から現在までの経済的変化を、特に産業革命とその経済社会的インパクトに焦点を当てて、壮大な歴史ドラマとして著わしている。...
経済学の行く末 · 22日 10月 2022
バーナンキ氏のノーベル賞受賞に関して  2022.10.22 ・2022年度のノーベル賞(スウェーデン銀行賞)の一人にバーナンキ氏が選ばれた。ともあれめでたいことだ。 ・ただしちょっとした違和感を覚えた。以下それを説明する。 ・話は2008年の金融危機に戻る。当時バーナンキ氏はFRB議長を務め、金融危機からの経済回復に力を注いでいた。...
経済学の行く末 · 31日 10月 2021
経済学に進歩はあるか   211030 ・たとえば物理学者に、100年前と比べて理論の進歩があったかと聞いたら、バカにされるだけだろう。化学者に同じ問いを投げかけても、反応は同じだろう。...

さらに表示する