ウクライナ戦の行方 2025.10.18 ・日本の新聞記事などを見ていると、ウクライナ戦でロシアの優位が確保されているような印象を受ける。実際のところはどうだろうか。 ・アメリカの軍事評論家、ウェス・オドネル(Wes O'Donnell)がその辺の事情をうまくまとめている。彼は陸軍出身でTEDで講演したこともあり、その論旨は平明だ。以下彼の議論に従う。 ...
ドーリットル攻撃の教訓 2025.09.20 ・ドーリットル攻撃とは、太平洋戦争の初期(1942年4月18日)に米空のホーネットから発信したB-25爆撃機16機が初めて日本本土を空襲した事件だ。 ・東条首相の乗った飛行機(宇都宮と水戸の間を飛行中)がこの爆撃機と約20キロの距離ですれ違ったことは、日本側に大きな衝撃を与えた(参考文献[1]、p10)。...
GDPを超えて 2025.08.16 ・オランダのライデン大学・大学院生であるアンゲケ・ジャンセン氏による「GDPを超えて」という論文が各方面の注目を集めている(参考文献[1])。まずその内容を紹介する。 *著者の問題意識:GDPで測られる経済成長のみに焦点を当てた経済システムでは、すべての人々の持続可能な幸福は達成できない。...
将来の戦闘機とは 2025.08.09 ・日本は日英伊3国による次期戦闘機共同開発プロジェクトGCAP(Global Combat Air Programme)に参加し、2035年の配備開始を目指している。...
組織をダメにする人 2025.08.02 ・会社や官庁などの大組織には、人当たりが良くて、上司に気に入れられて出世するが、仕事が全くダメで組織の活力を奪う人がいる。 ・旧日本海軍に大角岑生という海軍大将(1876-1941)が居た。彼は上海事変の功績により男爵を授けられた。いくつかの本を読むと、この人は失礼ながらそれに該当するようだ。以下例をあげる。...
長岡半太郎と八木秀次の業績 2025.07.25...
松前重義著「二等兵記」を読む 2025.07.19 ・松前重義(1901-1991)は東海大学の創立者として名を残している。しかし彼の第二次大戦中の体験は今の若い人にももっと知られてよい。...
有馬正文提督のこと 2025.05.31 ・いつも気になっているのだが、「なぜ日本は無謀ともいえる太平洋戦争に突っ走ったか」が頭を離れない。この観点からいろいろな文献を拾い読みしている。その中でいくつかのエピソードに出会う。 ・今回はその一つ、有馬正文提督を取り上げる。ウィキペディアによれば、彼の経歴は次の通り。...
ファミリーヒストリー「佐藤浩市」をみる 2025.05.10 ・同僚に勧められて、「ファミリーヒストリー:佐藤浩市」を見た。この番組は出演者の先祖を追うもので、今回は俳優の佐藤浩市が当事者。したがって番組は彼の父である俳優三国連太郎の生きざまに焦点を当てている。...
ドラマ「一つ屋根の下」をみる 2025.04.12 ・あいかわらずネットフリックスにはまっている。最近そこで「一つ屋根の下」を見た。これは1993年にテレビ放映されたもので、同僚などに聞いてみると当時見たことがあるという。筆者にとっては初見だった。...