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脱藩のすすめ

脱藩のすすめ

 2026.03.28

・最近ちょっと気になるのが、現在と幕末との相似だ。

 

 ①世界の大きな政治的波動が日本に押し寄せている(幕末はペリー提督の来航、現在はイラン危機・台湾海峡の緊張)

 

 ②世界は大技術革新の登場で大きく変わり始めている(幕末は産業革命、現在はIT・AI革新)。

 

 ③それに対して日本の政治経済体制は全くなす術を知らない(幕末は幕府、現在は保守党政権)。

 

・幕末時は、こうした動きに対して薩長土肥の下級武士が立ち上がり、明治政府を作り上げた。この場合のキーワードは脱藩だ。脱藩浪士がこうした動きを先導したからだ。土佐藩を脱藩した坂本龍馬がその典型だろう。さて現在はどうだろうか。今時のサラリーマンは、脱藩する元気もない。彼らは住宅ローンと教育費の支払いを抱えており、将来展望もあまりない。したがってなるべく今の会社にしがみつき、定年まで無事を全うしたいと思っている。これは現代版の幕府用人といえよう。

 

・皆がこうしていると、おそらく我が国の衰退は避けがたい。ではどうすればよいか。話は飛ぶが、幕末浪士は、蘭語習得から、未来への展望を切り開いた。これを現代に置き換えると、プログラミング言語となる。つまりプログラムを書くことで時代の風に触れていき、未来への展望を開くのだ。パイソンだろうが、VB.NETだろうがなんでもよいが、まず”Hello World!”をその言語で書いてみることだ。最初は、おそらく頭が混乱するだろう。しかしこれは杉田玄白・前野良沢が解体新書を前にして受けた衝撃と同じだ(1774年)。こうして現代社会の息吹を感じると、そこから新たな展望が開けてくるだろう。つまり”冒険論”の世界だ。

 

(参考文献)

[1]島崎藤村、「夜明け前」第2部上、p24

[2]角幡唯介、「新・冒険論」、集英社、2018