ヒューマノイド・ロボット時代の幕開け
2026.02.14
・アメリカのスタートアップ・フィギュアAI(Figure AI )が1月下旬に発表したヘリックスO2(Helix O2)は画期的なヒューマノイド・ロボットだ。ちなみにヒューマノイド・ロボットとは、頭、胴体、2本の手脚など、人間の身体構造や動きを模倣したロボットのことだ。要するに人間と同じ形で動くロボットと考えればよい。
・これを開発したフィギュアAI社は2022年創業。アマゾンのジェフ・ベゾス、マイクロソフト、NVDIA、OPENAIなどが6.75億ドル(約1,000億円)の資金を提供したことで知られる。
・本題に戻ろう。まずヘリックスO2の動画を見てほしい(https://www.reddit.com/r/robotics/comments/1iu18rq/helix_by_figure/?tl=ja)。これは4分程度の長さだが、そこではロボットが実物大のキッチンで食器洗い機に出し入れを自律的(自分の判断で動く)に行う。食器は強く持てば割れてしまうし、弱ければ落としてしまう。またこのロボットは皿を持ちながら食器洗い機を足で蹴とばして閉めるという動作もする。
・ヘリックスO2は人間のデータを1,000時間以上学び、さらにシミュレーションから現実への強化学習で訓練された学習済み全身コントローラーシステム0によって、こうした動作を実現する。さらに埋め込み式のセンサーと腕カメラを使って個々の錠剤を取り出したり、注射器に必要なだけ薬剤を注入したりすることができる。同社はこれを将来SUV1台分で買える値段で販売するそうだ。生産拠点としてはBotQを考えており、そこでは当初年1.2万台のロボットが生産できる。車を2台買う代わりに1台はロボットという時代が来るかもしれない。
・ヘリックスO2の登場はヒューマノイド型ロボットの時代を予感させる。ゴールドマン・サックスによると、その市場規模は2035年までに380億ドル(約5,800億円)に達するという(参考文献[2])。さて日本はこれにどう対応するのか。
(参考文献)
[1]Figure AI,HelixO2,https://www.reddit.com/r/robotics/comments/1iu18rq/helix_by_figure/?tl=ja
[2]Goldman Sachs,"The global market for humanoid robots could reach $38 billion by 2035".Feb.27,2024
