緊迫続くイラン情勢
2026.02.07
・アメリカは空母をアラビア海に派遣し、これに対しイランがドローンを接近させたという。
・昨年6月イスラエルがイランの核施設を先制攻撃した。これに対しイランが反撃。トランプ氏による停戦交渉が続いている。しかしこの地域で戦争が拡大する危険は依然として大きい。
・その場合イランはイスラエルの基本的インフラに対し攻撃を加え、イスラエルはこれに対し反撃を加えるだろう。それは「サムソン・オプション」と名付けられているが、要するに核の使用だ。
・こうした動きを見ていると、思い出されるのは、日本が太平洋戦争に踏み切った直前の時期だ。1939年7月アメリカは日中戦争における日本の中国侵略に抗議して日米通商条約の廃棄を通告した(1940年1月に発効)。さらに1941年8月日本軍の南部仏印進駐への報復としてアメリカは石油の対日全面禁輸を決定。こうして追い込まれた日本が真珠湾攻撃に踏み切ったのが同年12月8日のことだ。
・この戦争の日本に及ぼした経済的インパクトは参考文献[2]に詳しい。いずれにせよ、歴史を見ると追い込まれた方が何らかの”起死回生”手段に飛びつく可能性がある。今回の緊張関係が核戦争に結び付かなけば幸いだ。
(参考文献)
[1]Hamza Farooq,"Iran's Retaliation blueprint is ready.And it should worry everyone",Medium,Feb.2,2026
[2]アメリカが州国戦略爆撃調査団、「日本戦争経済の崩壊」、正木千冬訳、日本評論社、1972
[3]半藤一利、「『真珠湾』の日」、文春文庫、2024
