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GPS(Global Positioning System)の消える日

GPS(Global Positioning System)の消える日

 2025.11.22

・GPSはアメリカが打ち上げた30個のGPS衛星のうち、上空にある数個の衛星から信号をGPS受信機で受け取り、受信者が自身の現在位置を知るシステムだ(Wikipediaによる)。我々も日常クルマを使ったときの位置確認や、ケータイの位置確認に利用させてもらっている。

 

・実はGPSに対する電子攻撃は実際に生じている。2024年10月14日、民間パイロットがスウェーデンとポーランドの領空を挟むバルト海の交通量の多い回廊を飛行していた時、GPSが突如として使えなくなった。またリトアニアとラトビアの経済排他的経済水域を通過していた船舶は彼らの生命線である全地球航法衛星システム(GNSS)を失った。この妨害は7時間続いたという。

 

・これは一時的な技術的不具合や異常気象によるものではなくロシア領土付近から行われたGPS妨害活動によるものだった。たとえば航空機の場合、GPSが使えないと、運航は数十年前の慣性航法システムと地上支援システムに頼らざるをえなくなる。

 

・技術的に言うと、海運や空路のチョークポイントで妨害電波を出すことにより、GPSを妨害し、中立国の海運や空運を効果的に妨害できることになる。手法的には、ジャミング(Jamming)とスプーフィング(Sppofing)に分かれる。ジャミングはGNSS衛星が使用する周波数に強力な干渉信号を送ること、スプーフィングは本物の衛星に見せかけた、巧妙に構造化された偽の信号を送ること、これはジャミングより高度な手法であるといわれる。ロシアはこのスプーフィング技術の活用を本格化しつつあるといわれている。

 

・ロシア以外の各国もこうした技術を開発しているだろう。日本近辺でも政治情勢が緊迫化しつつある。わが国でGPSが止まる事態も想定しておく必要があるだろう。

(参考)

[1]The Forence Archive,"When Signals Vanisj at 22,000 Miles---Putin's Orbital Jamming Onslaught Begins",Medium,Oct.09,2025