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電撃戦の再来

 電撃戦の再来

   2025.11.15

・電撃戦とは第二次大戦時にドイツが採用した戦術で、「空軍による航空支援のもと、戦車部隊が敵の防衛線を一点突破し、後続部隊と連携して敵の後方を深く進撃することで、敵陣を分断・混乱させること・・・この戦術は、無線通信による部隊間の連携が不可欠であり、1939年のポーランド侵攻で初めて大規模に実施された」(wikipeiaによる)。

 

・これを考案したのがドイツの陸軍軍人グデーリアンだ。彼の経歴は変わっていて、参謀本部のエリートでありながら、第一次大戦に従軍中、電信大隊に勤務した。このとき無線通信の重要性に気づいたという。

 

・彼の言葉を借りれば、「戦車兵を主体とし、これに自動化された所要の補助兵種を密接に共同させ、師団として編成されたときに、初めて近代軍隊として、その全能力を発揮できる」(参考文献[1]、p30)ということになる。

 

・こうして電撃戦の結果、ドイツはポーランド侵攻、対フランス戦におけるアルデンヌ侵攻を成功させ、これが初期の勝利に大きく貢献した。

 

・話は現代のウクライナ戦に飛ぶ。最近の記事を読むと(参考文献[2])、まさにこの電撃戦の現代版が戦われていることがわかる。つまり今流にいえば、ネットワークに依存する攻撃システムだ。たとえばスウェーデンがウクライナに供与したアーチャー(Archer)砲システムがこれにあたる。この意味で電撃戦という概念は今でも古びていない。

 

・また話は過去に戻るのだが、第二次大戦直前の1941年、日本陸軍は、山下奉文をリーダーとする軍事視察団をドイツに派遣した。この派遣団は、グデーリアンから直接電撃戦の講義を受けたとされる。しかし、それが日本陸軍の戦略に大きなインパクトを与えたことはなかったようだ。

 

・ウクライナ戦にみるように、現代戦は、ネットワーク化された装備の下で行われる。日本がこうした仕組みに柔軟に対応しているとよいのだが。

 

(参考文献)

[1]H.グデーリアン、電撃戦、本郷健訳、フジ出版社、1974

[2]The Forensic Archive,”44”Archers,$836M,One Shift--How Sweden’sArcher Transfer is reshaping Ukraine’s Firepower and Europe's Defense",Medium,

Sept.21,2025