アマゾンの音声アシスタント

アマゾンの音声アシスタント

  2017.06.10

・アマゾンは音声アシスタント、アレクサ(Alexa)を搭載したスピーカー、エコーを売り出している。

 

・他方でアップルが音声アシスタントSiriを使った家庭用スピーカーホームパッドを最近発売した。

 

・筆者は現在iphoneを利用しているが、これについているSiriはあまり便利ではないので、そんなに使ってはいない。

 

・こうしたことから、音声アシスタントの実用性に関しては、率直に言ってあまり信用してはいなかった。しかしこの印象は、最近アマゾンのファイアスティックを使ってみて、一変した。ファイアスティックはアマゾン・プライム会員が使うことができるテレビのリモコンと考えればよい。これまでのリモコンとはまるで違い、ボタンは数個しかなく、主たる命令は音声認識(アレクサ)を利用している。

 

・たとえば見たい映画を検索するのに、ファイアスティックに向かって「ジョンウェイン」と語りかけると、きちんとジョンウェインの映画のタイトルがテレビ画面に表示される。筆者は純粋な日本人で、英語の発音も(自慢ではないが)あまり良くはない。ところがそれでもファイアスティックはきちんと英語でジョンウェインを表示してくれる。

 

・とても便利なので、番組を見るときには、今ではなくてはならない道具となっている。何しろ、このファイアスティックに向かって、適当なことをしゃべる(例:寅さん)だけで,好きな番組をみることができるからだ。つまり音声認識はすでに実用領域に入ったことが見て取れる。その実例は、youtubeでamazone alexaと引けば、いろいろなコマーシャル動画がでてくるのをみれば、何となくわかる。これらは見ているだけで面白い。

 

・なぜアップルのSiriが伸び悩んだかは、最近のウォールストリート・ジャーナル紙を読んでわかった。Siriプロジェクトは故スティーブ・ジョブズが最後に仕掛けた製品だそうだ。もともとSiriは由緒正しく、Dag KittalausとAdam Cheyer氏らが創設したSiri社で開発が進んでいたものだ。「由緒正しく」といったのは、これがDARPAのプロジェクトの一環としてスタートしているからだ。ちなみにDARPAはインターネットや自動運転のきっかけを作ったアメリカの政府部局である。

 

・ジョブズはSiri社を買収したが(2010年)、彼の没後(2011年)、このプロジェクトはアップルで人を得ず、結局Dag KittalausとAdam Cheyerもアップルを去ったようだ。

 

・音声アシスタントには、最近マイクロソフト(コルタナ)やグーグル(グーグル・アシスタント)も参入し、自動運転と並ぶ新たな主戦場となっている。

 

・音声入力がうまくいけば、アマゾンのファイアスティックのように、リモコンの操作ボタンを大幅に減らすことができる。この技術を握ったものが、家庭内の電化製品のコントロールを抑えることになるだろう。この分野でも日本メーカーがまるで影が薄いのは,残念である。

 

 

(参考)

WSJ,「アップルの「Siri」、なぜライバルに後れたのか」,2017.06.10

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