強気相場はいつまで続くか? 2025.09.27 ・このところ株式市場などで強気相場が続いている。これはアメリカでも同様だ。その理論的背景を探る面白い記事がフィナンシャル・タイムズに掲載された(参考文献[1])。 ・そこでは、現在の強気相場の論理付けを「非弾性市場仮説」(Inelastic Markets...
ドーリットル攻撃の教訓 2025.09.20 ・ドーリットル攻撃とは、太平洋戦争の初期(1942年4月18日)に米空のホーネットから発信したB-25爆撃機16機が初めて日本本土を空襲した事件だ。 ・東条首相の乗った飛行機(宇都宮と水戸の間を飛行中)がこの爆撃機と約20キロの距離ですれ違ったことは、日本側に大きな衝撃を与えた(参考文献[1]、p10)。...
トヨタがソフトで後れを取る 2025.09.13 ・最近のクルマはSDV(software deifined vehicle)などと呼ばれることが多い。つまりハードでなく、ソフトがその性能の決め手になるというのだ。そのシンボルとなるのが、テスラだ。テスラは内燃機関駆動ではなくEV(バッテリー駆動)で、しかもソフトコントロールを前提として設計されたクルマだからだ。...
AI攻勢も一段落? 2025.09.06 ・このところ、新聞を読んでも、テレビを見ても、AIがらみのニュースが多い。しかしその多くはオープンAIなどが行う記者発表を翻訳しているだけで、AIの本質に迫るものはあまり見かけない。...
GDPを超えて 2025.08.16 ・オランダのライデン大学・大学院生であるアンゲケ・ジャンセン氏による「GDPを超えて」という論文が各方面の注目を集めている(参考文献[1])。まずその内容を紹介する。 *著者の問題意識:GDPで測られる経済成長のみに焦点を当てた経済システムでは、すべての人々の持続可能な幸福は達成できない。...
将来の戦闘機とは 2025.08.09 ・日本は日英伊3国による次期戦闘機共同開発プロジェクトGCAP(Global Combat Air Programme)に参加し、2035年の配備開始を目指している。...
組織をダメにする人 2025.08.02 ・会社や官庁などの大組織には、人当たりが良くて、上司に気に入れられて出世するが、仕事が全くダメで組織の活力を奪う人がいる。 ・旧日本海軍に大角岑生という海軍大将(1876-1941)が居た。彼は上海事変の功績により男爵を授けられた。いくつかの本を読むと、この人は失礼ながらそれに該当するようだ。以下例をあげる。...
長岡半太郎と八木秀次の業績 2025.07.25...
松前重義著「二等兵記」を読む 2025.07.19 ・松前重義(1901-1991)は東海大学の創立者として名を残している。しかし彼の第二次大戦中の体験は今の若い人にももっと知られてよい。...
AIによる職業の浸食 2025.06.21 ・各所で専門職のAIによる浸食が始まっている。 ・具体例を挙げる(参考文献[1]による)。 *ニューヨークの一流法律事務所の話。ある多国籍企業の合併により、4つの法域における規制リスクに関する微妙な疑問が浮上した。この法律事務所のパートナーはAI生成プラットフォームにクエリを入力した。...